2020年9月29日(火)13:00~15:50に「感覚センサ ~味センサ・においセンサ・触覚センサ~」についてWebによるセミナーを開催した。
人間を含めた動物達の感覚は究極のセンシングデバイスといわれており、古くから関係方面において研究に取り組んできているが、「味」「におい」「触覚」のセンシングデバイスについての開発・研究は飛躍的に進み、産業界から現在大きな注目を集めるに至っている。
これら味センサ・においセンサ・触覚センサに関する講演会で、プログラムは下記の通り。全国から50名を超える参加者があった。
①センサイト協議会 理事長挨拶
江刺 正喜 氏(東北大学 名誉教授)
②「味センサ」
都甲 潔 氏(九州大学 主幹教授)
味覚と嗅覚は五感の中でも,最も曖昧かつ主観的感覚と考えられている。より安心かつ快適な社会を築くためには,これらの感覚の数値化と可視化は必須であり,近年,これら化学感覚へのセンシング技術の開発に熱い視線が寄せられている。講演では日本発・世界初の味覚センサの原理と豊富な適用例を紹介し,嗅覚との違いについても触れられた。
③「においセンサ」
中本 高道 氏(東京工業大学 教授)
香りをセンシングする嗅覚センサと香りを提示する嗅覚ディスプレイについて、最近の研究動向の紹介があった。単原子金属を用いた電気化学センサ、イオン液体を用いた水晶振動子センサ等のデバイス研究に加えて、深層学習による香り印象予測等の嗅覚データサイエンスの研究紹介。さらに、ウェラブル嗅覚ディスプレイ等の香り提示デバイスと災害訓練シミュレータへの応用について説明があった。
④「触覚センサ」
野間春生 氏(立命館大学 教授)
⼈の触覚は、⼈の器⽤な⼿を実現する為に必要不 可⽋である。⼀⽅で、現在の多くのロボットにはその様な触覚を有していないため、いわば極めて不器⽤である。ここではヒトの触覚とロボットの触覚についての話題提供があった。
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