Webセミナー「感染症と計測」開催報告

2022年3月10日(木)にZoomを用いたWEBセミナー「感染症と計測」が開催された。
プログラムは次の通りで参加者が熱心に講演に耳を傾けていた。

①新型コロナウイルス検出の最新センサ
谷口 正輝 氏(大阪大学 産業科学研究所 教授)

現在のPCR検査法は、検体採取から検査結果取得まで数時間を要するため、新型コロナウイルス迅速検査法が世界中で開発されている。新たな検査法は、検査結果を瞬時に共有できる小型なデジタルデバイスから構成されることを特徴としている。新型コロナウイルスを検出するセンサの開発状況を紹介。

②富岳を用いたウイルス飛沫エアロゾル感染リスク評価のデジタルトランスフォーメーション
坪倉 誠 氏(神戸大学 大学院 教授/理化学研究所)

ロックダウンで研究室への立ち入りが制限される中、試運転中のスーパーコンピュータ富岳を活用して、新型コロナの感染状況に応じて様々な状況における飛沫・エアゾルの飛散を可視化し、そのリスクを社会に発信すると共に対策について提案を行ってきた。評価対象のモデル化から感染リスク評価までをデジタル化し、短期間の間に1000ケースを超える評価を実現したその手法について紹介。

③実用的「密センサ」の実際
三田 典玄 氏((株)オーシャン(鹿島道路グループ)
IoT事業部長/元・慶南大学校教授)

今もなお、感染防止に有効とされる対策に「マスクをする」「手洗い・うがいをする」の他「人が密集する場所に行かない」ということが言われている。IoTを使ってセンサと小型コンピュータでいわゆる「エッジ・コンピューティングソリューション」を利用して「密」を検知する低価格のソリューションを開発、本講演ではその内容と、それに至る技術的背景・社会的背景を紹介。

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