WEBセミナー「光ファイバセンサ(1)」を開催

2021年1月29日(金)にZoomを用いたWEBセミナー「光ファイバセンサ(1)」が開催された。

プログラムは次の通りで多くの参加者が熱心に講演に耳を傾けていた。

①光ファイバセンサ技術の概要と研究動向
中村 健太郎 氏(東京工業大学)

光ファイバセンサは、温度、ひずみ分布、音波 ・振動、微小回転、電流などの各種物理量を測定するさまざまな原理が考案され、応用が進められています。10 km 以上の⾧距離を無給電で測定可能、耐電磁ノイズ性、連続分布測定や多点測定が可能などの利点を有しています。ここでは、光ファイバセンサで何ができるのか、開発動向の概要を述べます。

②生産性・品質向上、設備保全の革新を実現する分布型光ファイバ温度センシング

平井 剛 氏(横河電機(株))

分布型光ファイバ温度センサは、長距離・広範囲を連続して温度監視できる特性を生かし、これまで火災検知など防災を中心に多く適用されてきている。近年ではそれに加え、プラントや重要施設での生産性や品質向上、設備保全といった活用も増えてきており、従来型のセンシングでは出来なかったことを、分布型で革新した事例などを紹介する。

③持続可能な社会インフラを支える分布型光ファイバ歪みセンサ

山口 徳郎 氏(沖電気工業(株))

IoT時代に光ファイバセンサが再び着目されている。分布型光ファイバセンサは、光ファイバの全長に渡ってデータを取得できるため、大量の情報を扱うAI技術との親和性も高い。橋梁、トンネルなどの大型構造物の歪みセンサとして、従来の定期的な観測ではなく、常時監視や健全度診断などのより高度な管理への活用が期待されている。

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