021年2月25日(木)にZoomを用いたWEBセミナー「光ファイバセンサ(2)」が開催された。
プログラムは次の通りで多くの参加者が熱心に講演に耳を傾けていた。
①光ファイバセンサの国際規格とモニタリングシステムのガイドライン
村山 英晶 氏(東京大学)
光ファイバセンサは、厳しい環境下の、あるいは巨大、複雑な構造物のモニタリングに適用されている。近年、IECを中心に国際規格の整備が活発に進められ、また技術の進歩やニーズに対応して、例えば船体構造のモニタリングに関するガイドラインが更新されている。本講演では、それらの動向と内容について紹介する。
②光ファイバセンサによる極限環境センシング
山手 勉 氏(長野計器(株))
光ファイバセンサはセンサ部にエレクトロニクスが不要なため、高温動作、耐雷性、耐電磁ノイズ性に優れ、分布計測が可能であり、温度、圧力、振動、歪、スペクトル、等の複数の物理量の測定が可能である。このような特徴を生かした極限環境センシングの応用事例を紹介し、最後に今後の展望をまとめる。
③長距離分布性能以外のメリットを生かした光ファイバセンサの使い方
町島 祐一 氏((株)レーザック)
ブリルアン光やラマン光を利用した長距離分布型は光ファイバセンサの代表格であるが、その他にも様々な光ファイバセンサの利点がある。超高空間分解性能を持つFBG法、材料内への光ファイバ埋め込み、電磁・防爆環境でも使用可能なAE測定、550℃での振動分布測定など、光ファイバの強みを生かした使用例を紹介する。
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