過日開催されました本協議会の総会で第一期の事業報告が全員一致で承認された。設立経過と事業概要は下記の通り。
1 設立経緯
センサはIoTやAIあるいはネットワークとの融合で、数10兆個規模市場に急成長を遂げつつあり、様々な分野において、われわれの暮らしと産業の発展にとって便利で役に立つ最重要テクノロジーとして注目されている。このような背景のもとセンサに関わる有志が集まり2018年7月よりセンサイト・プロジェクトを立ち上げ、2019年7月には関西でセンサに関するシンポジウムと技術展(Sensor Technology Complex2019)を開催した。
このような活動を通じて、ますます重要性を増す我が国のセンサ産業の健全な発展を継続して支えるためには、より公共性を重視した非営利団体の設立が必要であるとの認識のもと、センサイト・プロジェクトを母体としてセンサイト協議会が設立され、2019年11月21日に一般社団法人として登記された。
計測・センサおよびその周辺技術における有識者、研究者及び技術者とセンサ関連学会及び産業団体が連帯又は連携して、かつそれぞれの独自性を尊重して協力し合える場所を提供し、国内外における産官学交流の活性化に貢献し、センサ技術によるわが国の産業振興と発展に寄与することを目的としている。
2 事業概要
第一期は、次のような事業展開を計画していたが、新型コロナ禍の影響もあり、実行が困難だった部分も多くあったが予定していた事業別に概要を報告する。
- センサ関連団体の協力の下、計測センサ技術に関するシンポジウムと展示会の総合イベントであるSensor Technology Complex (STC)を2020年7月に関西で開催することにしていたが、コロナの影響を受け、中止となり、「使えるセンサ・シンポジウム」および「使えるセンサ技術展」の開催が不可能となった。そのため第一期は2021年の開催に向けての準備活動を行った。
- Webジャーナル「センサイト」(発行元;オプトロニクス社)の毎月の特集号を企画するため編集幹事会を開催し、年間12回の特集を実現した。第一期に企画編集した特集は以下の通りである。
(2020年10月号)工業計測用センサ、 (9月号)研究委託企業案内とセンサ関連製品紹介
(8月号)身近で活躍するバイタルセンサ、 (7月号)シリーズ『感覚センサ』その4(感性計測)
(6月号)海洋特集【2】JAMSTEC、 (5月号)海洋特集【1】長崎大学
(4月号)ミリ波・マイクロ波・THz波のセンシング、 (3月号)赤外線センサの基礎と応用
(2月号)化学センサ(におい編)、 (1月号)シリーズ『感覚センサ』その3(感性工学)
(2019年12月号)利用が広がる磁気センサと磁石、 (11月号)『海洋産業と海洋計測』
- ZOOMを活用したセミナーを計画し、9月に味センサ・においせんさ・触覚センサなどを中心に「感覚センサ」に関するオンラインセミナーを実施した。
- 本協議会のホームページを、暫定的にオプトロニクス社のセンサイト関連のホームページ内に設置した。
- その他、本会の設立記者会見や会員募集の活動を活発に行い多くの法人会員を獲得する予定であったが、いずれも新型コロナ禍の影響をうけ、実施できなかった。
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